zatubunsya’s blog

アラフォーオヤジが何か考えたことを考えたままに書き連ねさせていただいております。

ホッピーのために夏は存在するのではないか

まだまだ暑い日が続いています。
暑い日は、冷たい飲み物ではなく熱い飲み物を飲んだ方が体に良い……という話を聞いたことがあります。
でも、体に良いとか悪いとか関係なく、やっぱり暑い日は冷たい飲み物を飲みたくなってしまうんです。

というわけで、毎晩居酒屋で黒ホッピーを飲んでしまうのも、仕方がないことなんです。
暑い日が続くのが悪いんです。

ホッピーを知らない人のために簡単に説明すると、ホッピーは甲類焼酎に混ぜて飲む、ビールテイストの飲み物です。
ホッピー自体はアルコール度数0.8%、低カロリー、低糖質、プリン体ゼロ。
「中」と呼ばれる焼酎の入ったジョッキに、「外」と呼ばれるホッピーをお客自身が入れて混ぜる、という店が多いです。
つまり、焼酎とホッピーの割合は飲む人の好み次第。
私は基本的に、ホッピー一本で中3杯くらいの割合で飲みますが、その気になれば「外」一本で「中」6杯とか10杯とかいうこともやれなくはありません。
ただしその場合、ほとんど焼酎ストレートで飲んでいるようなものになってしまいますが。

こんな話を人にすると、「わざわざ居酒屋で飲む必要があるの?」と聞かれることがあります。
確かに、スーパーや酒屋などでホッピーを売っていることもあるのですが、必ず置いてあるか、と言うとそうではありません。
もし幸運にも発見できたとしても、その瓶は居酒屋で出てくる瓶とは違うのです。

居酒屋で出てくるホッピーは、内容量360ml、瓶のずんぐりむっくりとしたキュートさと、瓶に直接商品名がプリントされているという潔さを感じさせてくれます。
「さあ、飲みなさい。私を飲んで酔っ払いなさい」というシンプルなホッピーの声が聞こえてくるのです。
手のひらにしっとりと吸い付くような瓶の握り心地、そしてジョッキに入った焼酎の中に注ぎ込むときの柔らかい鼓動のような振動。
それらが居酒屋の酔客たちのざわめき、威勢の良い店員さんの掛け声などと混ざり合って、最高の「酒飲み時間」を作り上げるのです。

それに対して、スーパーなどで売っているホッピーの瓶は、内容量330ml、なんとなく身長が高くてシュッとした印象を受けます。
商品名も直接プリントではなく、ちょっとおしゃれなデザインの腰巻紙を、粋に着こなしております。
なんだかこちらも、「では飲ませていただきます」という気持ちになってしまうのです。
居酒屋のように、なんとなく飲み進めて、中身の焼酎をお替わりするたびにちょっとずつ濃くして酔っ払う……なんて、雑な飲み方をしてはいけないような気持ちです。

まあ、居酒屋用も小売り用も中身は完全に同じなので、これは完全に私の思い込みなのですが。
でもやっぱり、ホッピーを飲むなら居酒屋。
これだけは私にとって譲れないところです。

無駄なこだわり、と笑われるかもしれませんが、お酒は酔っ払えば良い、というものではありません。
自分の好きな状況で、自分の好きな食べ物をつまみ、自分の好きなお酒を飲む、というシチュエーションで気持ちよく酔うのが一番。
そう思うからこそ、私は今夜も居酒屋のカウンターに座ってしまうのです。