zatubunsya’s blog

アラフォーオヤジが何か考えたことを考えたままに書き連ねさせていただいております。

親の面倒、見られるか見られないか

昨日、このブログのアクセス数が跳ね上がっておりました。
「なんだなんだ、炎上か」
「ホッピービバレッジのお怒りか。なにか触れてはいけないことに触れてしまったか」
などと一瞬焦りましたが、どうやらそうではなく、はてなブログの「おすすめ記事」に掲載していただいたおかげのようです。

結局、昨日だけで418アクセスもいただいていました。
いや、他の方からすれば大した数字ではないのかもしれませんが、普段20人から30人くらいのアクセスで過ごしていた人間にとっては驚きの数字です。
もちろんこれは一過性のものであって、おすすめ記事から外れればまたいつも通りのアクセス数に戻るのでしょうが。
せっかく初めて訪れていただいた方に「また見に来てもいいかな」と思ってもらえるような記事を今後は書いていけるようになりたい、と改めて思いました。

さて、私がそんな決意を新たにしている一方で、実家の父親から電話がありました。
「老人ホームを探そうと思っている」
「いいんじゃないですか」
そこで、一応私にもどんなところに入るか知っていておいてもらいたいから、今度実家に帰ってきたときにでも何か所か一緒に見学に行こう、という話でした。

一応、両親共に健在でして、多少悪いところはあるけれどもありがたいことに健康状態も良好。
とは言っても、父親が後期高齢者の仲間入りも果たし、いつまで2人で暮らせるかわからないので今のうちに先のことも考えておきたい、とのこと。

正直、自分たちから「老人ホームに入ろうかな」と言い出してくれたことに、安心しています。
私も完全に生活の基盤が東京に置かれているため、もし両親のどちらかが倒れたりしたらどうするか、ということに多少頭を悩ませていましたから。
老人ホームも順番待ち状態で、入ろうと思ってすぐ入れるものでもないという話も聞きますから、まだ健康で動けるうちに入っておく、というのは悪い判断ではないと思います。

お金の問題も出てくるでしょうが、それはそれとして後に考えようかな、と。
なによりも、老人ホームに入って構わないのか、それとも子供に介護してほしいのか、その意思をはっきり聞けただけでもありがたいかな、と思います。
あらかじめそれがわかっていれば、私も両親の意思に合わせた動き方を考えられますので。

昔は親の介護は子供がするのが当たり前、という風潮があったように思います。
老人ホームに入るのは身寄りのない方、子供がいるのに老人ホームに親を入れるのは、姥捨て山に連れていくようなもの……。
20年近く前ですが、田舎の集まりでそんな言葉を聞いたこともありました。
(私の地元が超ド田舎で、老人ホームというものが身近になかった影響もあると思いますが)

今ではそんなイメージもすっかり変わり、専門のスタッフが常駐してくれているような老人ホームに入った方が子供に頼るより良い、という会話が両親の周囲でも交わされているそうです。
離れた場所に住む子供としてもそちらの方が安心ですし、良いことではないかと思います。

もちろん、今だって自宅で親の介護をされている方も多いでしょうし、そういう方のことは本当に尊敬します。
しかし、「介護疲れ」というキーワードや、それによる哀しい事件などを耳にすると、そこは割り切って考えた方が良いのではないか、と思ってしまうのです。

さまざまな事情で老人ホームに入りたくても入れない方がいることは承知していますし、なによりもそういった施設で働く方が過重労働や低賃金で大変な思いをしているということも知っています。
居酒屋で会う「飲み友達」の中に、介護の仕事をしている人も何人かいて、話をよく聞きますので。

でも、実際に介護に携わっている人たちは、なんだかんだ愚痴っぽく言いながらも、「人の役に立てているんだから頑張るしかないよね」と笑顔を見せてくれます。
本当、尊敬します。
照れ臭いので、言葉に出して直接そうは言えないんですが。

先日の参議院選挙で、れいわ新選組から障碍を持つ方が2名、当選されました。
賛否両論ありましたが、これを機会に障碍者介護の問題と共に老人介護が抱える問題も解決に向けて進展してほしいと、心から思います。
介護業界で働く方たちの待遇改善など、ずっと以前から言われていたことなのに、ほとんど改善に向かっていないようですし。

私だってもうアラフォーです。
人間である以上、これからどんどん年を取っていきます。
収入も少なく、貯蓄も心もとない身としては将来のことを心配ばかりしていますが、そうではなく、誰もが年齢を重ねることを楽しんでいけるような社会になってほしいと思います。