今日、信号待ちをしている時に考えた何かの雑念
街を歩いていて道を渡ろうとした時、当然ですが横断歩道を渡ります。
横断歩道を渡ろうとすると、信号待ちになることがあります。
交通ルールは守らなければなりませんし、何よりも信号無視して車に轢かれるのは馬鹿馬鹿しいですから。
それは私だけでなく、周囲の方々も同じです。
私はあまり信号待ち中に、道路ギリギリまで近付くのは危ないし好きではないのですが、中には後ろからやってきて、人々の間の隙間を縫うようにして、少しでも前に出ようとする方もいます。
あれってなんなんでしょうかね。
たかだか数メートル程度、先に進んだところで大して時間の節約になるとは思えません。
道路ギリギリまで近付くことで、「車に轢かれるかもしれない!」というスリルを味わっているのでしょうか。
退屈な日常にスリルを求める、という気持ちはわからなくもありませんが。
それはそれとして。
信号待ちをしている時、前方の赤信号が青に変わるのだけを見ている、という人は少ないと思います。
大概の場合、横目で青信号を見ているのではないでしょうか。
「この青信号が赤に変われば、こっちの赤信号が青に変わる!」
信号機の仕組みとして、当たり前のことなのですが。
まあ、この考え方も合理的ではあります。
数秒を惜しんで道路ギリギリまで進む人がいるのですから、信号も変わった直後に渡りたい、という人がいても不思議ではありません。
しかし、この渡り方には、大きな罠が潜んでいます。
大きめな交差点で目にすることが多い、矢印式信号機の存在です。
矢印式信号機が青から赤に変わった、「さあ、こちらが青に変わるぞ!」という気持ちになった瞬間、矢印が点灯して別の車を進め始めるのです。
華麗すぎるスルー技術だ、と言えましょう。
スルー技術が華麗すぎて、こちらの歩行者用信号が青に変わる前に歩き出してしまう人がいます。
歩き出したはいいけれど、信号は赤のまま。
この事実に気づいた時、取る行動は人によってさまざまです。
数歩進んだところで立ち止まり、信号が青に変わるのを待つ人。
いや、あなたが立ってるそこ、道路だから。
めっちゃ危ないから。
信号が変わらないことには気づいても、そのまま足を止めない人。
「いや、別に騙されたわけじゃないから。最初からこのタイミングで渡るつもりだったから」
そんなすました顔で歩いていきます。
いや、それただの信号無視ですから。
轢かれても文句言えませんから。
足を止めないけれど、だんだんスピードダウンしていく人。
「信号よ、ゆっくり歩いているうちに青になってくれ!」という、強い思いをその背中から感じます。
しかし残念、多くの場合、信号は簡単には青になってくれません。
結果、その人はただ単に「なぜか赤信号の横断歩道をゆっくり渡る人」という、とてつもなく危険な人物となってしまうのです。
たぶん、「止まるのは恥ずかしい、けど赤信号を渡るのは良くない」という真っ当で善良な考えの持ち主のはずなのに・・・・・・。
大体これらのパターンです。
不思議なことに、あまり歩道まで戻ってくる人には出会ったことがありません。
やっぱり、いかにも「信号に騙された!」という感じがして恥ずかしいのでしょうか。
そんなところで格好つけても仕方がないだろうに、と思うのですが。
最初から、自分が渡るべき信号が青に変わるのをしっかりと待って渡ればこんなことにならなくて済むのですけれどね。
そのくらいの余裕は持って生きていきたいなぁ、と思った次第であります。