zatubunsya’s blog

アラフォーオヤジが何か考えたことを考えたままに書き連ねさせていただいております。

台風前日、昼から飲んじゃう男たちもいる

昨夜は激しい風雨で夜中に目が覚めました。

カーテンを開けてみると、街路樹がざわざわと、踊るように枝を左右に振り乱している様子。

一瞬、なにかが飛んできて窓を破ったりしたらどうしよう・・・・・・とか考えたんですが、よく考えたらいまだにうちのアパートは外壁工事の足場で囲まれておりまして。

なにかが飛んできて被害を受ける、という可能性は薄そうです。

 

それまで「音とかうっとおしい」と思っていた外壁工事のおかげで守られているという事実。

ちょっと複雑な気持ちになりながらも、安心して再び就寝しました。

 

起きてみれば雨も風も止んでいました。

道路は落ちた葉っぱと飛んできたゴミでぐちゃぐちゃでしたが、特に建物に被害があったわけでもなく。

このまま日常に・・・・・・とも思いましたが、ニュースやツイッターで各地の駅が大混乱と知り、やはり自然の力には敵わないな、と痛感しました。

 

そんな台風が東京に迫りつつある日曜日のお昼。

先日のブログにもちらっと書きましたが、私は人と会うためにお出掛けしておりました。

本来ならば夜に会う予定だったのですが、台風の影響も考えてお昼に予定変更したのです。

 

都内某駅で相手と合流し、喫茶店でちょっとした打ち合わせ。

それを終えたら、普段なら一緒に居酒屋に行くのですが、さすがに真っ昼間。

 

「一応聞こうか。昼だけどどうする?」

「昼だから飲まない、という選択肢があるの?」

「じゃ、昼からやってるところに行くかね」

「ああ、アソコね」

付き合いが長いとこういう時に話が早くて助かります。

 

台風でお休み、というパターンだけを心配していたのですが、無事営業している様子。

ガラス戸を引いて中に入るとさすがは日曜日、私たち以外にも数組のグループ客がすでに盛り上がっている様子でした。

ちょっと薄暗い店内の照明も手伝って、真っ昼間から夜へ一気にタイムワープしてきたような感覚になります。

 

店員さんに導かれるまま、カウンター席に横並びに座るアラフォーオヤジ二人。

私が注文するのは、当然黒ホッピーです。

 

そしてこのお店での定番、モツ煮込みを頼みます。

大鍋からすぐに運ばれてきたモツ煮込みは、ちょっと甘めの白味噌仕立て。

蒟蒻などは入っておらず、野菜も大根や人参の角切りが申し訳程度に姿を見せる程度で九割はモツ。

「肉を食え!」という、力強いお店からの主張を感じます。

一味唐辛子をたっぷりと振って口に運べば、肉の旨味と汁の甘味、唐辛子の辛味が押し寄せてきて、ホッピーが進むこと進むこと。

 

このお店、やきとりかやきとんかで盛り合わせが選べるのも嬉しいところ。

「あと、やきとんの盛り合わせ。それと中のお代わり!」

煮込みを食べてガッツリ肉モードに入った私たち、こういう時はやきとりよりもやきとんです。

 

アルマイトの皿に乗って出てきたカシラ、ハラミ、レバー、シロ、ハツ。

好きな串をそれぞれ手に取ってかぶりつきます。

串から外してシェアする、なんてことはしません。

串に刺さっているものは、串のまま食べるのが一番なのです。

「あ、それ食べたかった!」という時には、もう一本注文すればいいのです。

 

あらかじめ盛り合わせを二人分頼む?

そんなことをしたら、せっかくの串焼きが冷めてしまうじゃないですか。

 

ガッツガッツと肉を食い、食べたいものを追加注文し、黒ホッピーを喉に流し込んで肉の脂をさっぱりとさせます。

満足度が半端じゃありませんね。

 

「久々に日本酒を飲むかな」という知人に合わせ、升酒を冷やで注文します。

「常温ですよね?」

念のための質問に「もちろん!」と返してくれる店員さん。

小皿に乗せた升から溢れるギリギリまで、目の前で一升瓶から注いでくれます。

粗塩の入った小皿を当たり前のようにサッと出してくれるのも、変わっていなくて嬉しいですね。

 

粗塩を升の隅にちょいっと乗せ、そこからクッと日本酒を喉に流し込みます。

久しぶりの日本酒は、ホッピーで冷えたお腹の中をふわっと優しく暖めてくれます。

ああ、やっぱり美味しいですなぁ。

日本酒はどうも飲むと眠くなってしまう体質なのですが、もう帰って寝るだけなのですからなんの問題もありません。

 

そんな感じでけっこうな飲み食いをしましたが、店を出たのはまだ午後4時過ぎ。

まだ電車も余裕で動いています。

もう一軒・・・・・・といきたいところでしたが、夜にかけて電車が止まるかもしれない状況。

酔っ払い状態で混んだ電車に乗るのも他の乗客に悪いので、大人しく帰宅しました。

 

普段はあまりできない昼飲み、たまにはいいものだな、と電車に揺られながらしみじみ思った台風前日の思い出でした。