一人で居酒屋に入るのはハードルが高いことなのか
何度かブログに書いていますが、私は頻繁に居酒屋で飲む人間です。
そして、そのほとんどが一人です。
理由はとても簡単、誰かと飲むより一人の方が気楽だから。
そう話すと、こう言われることが多いです。
「一人で居酒屋って、入りづらくないですか?」
その気持ち、正直に言うと、とてもよくわかります。
私も最初はそうでした。
しかし、今ではまったく平気です。
はっきりと言いましょう。
一人で居酒屋に入ることは、決して身構えるような、特別なことではありません。
「それでも入りづらい」、そういう人のために、私がどのようにして一人で居酒屋に入れるようになったのかを思い出して書いてみます。
「なんで一人だと居酒屋に入りにくいの?」
そう聞くと、こう言われます。
「だって、居酒屋って常連客の仲間意識が強いんでしょ? そこに一人で入っていったら、変な目で見られるんじゃない?」
確かに、常連客や店員が一緒になって会話して、盛り上がっていることはあります。
私もよく行く居酒屋では、その「盛り上がっている」中に入ることもあります。
ですが、常連客だって、全員が全員知り合いだ、というわけではありません。
知らないお客がいたところで、それを邪魔に思うはずがないのです。
知っている人とは話す、知らない人は特に意識しない。
居酒屋に限らず、どんなお店だって同じではないでしょうか。
少なくとも私は「知らない客だ! 追い出せ!」などという目には遭ったことはありません。
周囲が盛り上がっている中、一人でいるのが居心地が悪いということはあるかもしれませんが、私はそんな時は、黙ってテレビを眺めるか、大体は読書しています。
話し掛けられれば返答はしますし、そこで会話の仲間に入ることもありますが、話し掛けられなければそのままです。
そもそも居酒屋に来る客は、酒を飲みながら気楽な時間を過ごしたいと考えている人たちが多いです。
あえて他の客を意識したりする人は、ほとんどいません。
自分が過ごしたいように過ごせば、なんの問題もないのです。
「居酒屋に入ると、先にいる客が視線を寄越すでしょ。それがプレッシャーになる」
確かに、居酒屋の扉を開けると、先客から見られることは多いです。
ですがそれは、入ってきたのが知り合いかどうかを確認する程度の行動です。
知り合いだったら挨拶しよう、くらいの心です。
知らない人だったら、すっと視線を逸らすだけ。
決して「知らない奴が入ってきた! 追い出せ!」という威嚇行動ではないのです。
気にするようなことではありません。
「そのお店の独自ルールがあった場合、それに違反したら怒られるんじゃないか」
これはちょっと私も戸惑うことがあります。
食べ終わったお皿はカウンターの上に置くとか、ホッピーの中焼酎を頼む時は飲み終わったジョッキを渡してそこに入れてもらうのか、別のコップに焼酎が入って運ばれてくるのを待つのか、とか。
会計はレジまで行くのか、席会計なのか、などもありますね。
しかし、これは先客の行動をそれとなく見ていれば大体わかりますし、もしルールに外れた行動をしても怒られることなどありません。
「これはこうしておくんだよ」と、他のお客さんから言われることもありますが、その時は「そうなんですね、ありがとうございます。初めてなものでして……」とでも答えておけば、トラブルになることなどありません。
むしろ「初めてなの、じゃあこれを食べてごらん」とおすすめのメニューを教えてもらったり、そこから会話が始まって楽しい時間を過ごせたりするものです。
まあ、結論としては結局「いろいろな店に一人で入ってみて、慣れるのが一番」という、アドバイスになっているようであまりなっていないことしか言えないのですが。
どうしても一人で入りにくいのでしたら、まずは誰かと二人で行ってみることです。
二人なら二人でしゃべればいいのですし、周囲に溶け込まなくても居心地の悪さを感じることはありません。
そこでお店の雰囲気を掴んで、予習しておくのです。
あと、開店直後とか、まだお客が少なめの時間に入って、店員さんと会話してみるのもいいですね。
居酒屋の店員さんは、来たお客さんのことは結構覚えてくれているものです。
店員さんとの会話を通じて他のお客さんと話すようになり、常連の仲間入りさせてもらったお店も、私はたくさんあります。
一番大事なことを。
飲み過ぎて歯止めが利かなくなって、喧嘩したり吐いたりしないこと!
これではただの迷惑客になってしまいます。
次回行った時、歓迎されないでしょうし、何より自分が「もうあそこには顔を出せない……」という気持ちになってしまい、行きづらくなってしまいます。
とにかく、楽しくお酒を飲むつもりで行くこと。
飲み過ぎないこと。
他人の目を気にし過ぎないこと。
この辺りを守れば、一人居酒屋を楽しめること、間違いなしと言えましょう。