新宿「古本浪漫州 PART5」訪問記
先日もブログに書いた、新宿「古本浪漫州」。
昨日18日が最終日ということで、PART5に行ってきました。
PART5は「全品300円」という大盤振る舞い。
本当は初日に行って掘り出し物を探したかったのですが、なかなか新宿まで出る時間が取れなくて。
最終日ということで、ちょっと棚に隙間も目立つ状態。
「ああ、この隙間にはどんな本が置かれていたのだろう」と、初日に来ることができなかったことを哀しんだりもしましたが、来れないよりはマシだ、と思い直しました。
後悔しても、時間は巻き戻りません。
一度ざっくりと本棚を眺め、欲しい本の目星をつけてからもう一度じっくりと棚を見て、本を選んでいきます。
一度目で欲しい本を手に取っていくと、「300円だから」という気持ちも手伝って買い込みすぎてしまうことになります。
一度目で手に取るのは、まだ持っていない相撲関連の本くらいですかね。
こちらは意識的に集めているので、確実に購入するためです。
最初に本を手元にキープしておいて、その後で厳選して戻していく、という方法もありますが、私はあまり好きではありません。
私がキープしているうちに、本当にその本を欲しがっている人が入手できない、という哀しい事態はできるだけ避けたいのです。
あと、単純に本を抱えすぎると重い、という事情もあります。
そのような感じで、厳選した本がこちら。
・「酒の日本文化」 著・神崎宣武 発行・角川書店(平成3年1月31日 初版発行)
・「日本の春歌」 著・木村嵐 発行・大陸書房(昭和56年11月4日 初版発行)
・「どこかで鬼の話」 著・奥田継夫 発行・人文書院(1991年12月20日 初版第二刷発行)
・「ユリイカ 2009年4月号 特集・RPGの冒険」 発行・青土社(平成21年4月1日発行)
小計1200円。
いつもながら、ジャンルがバラバラですな。
本当は新書とか文庫でもちょっと気になるものはあったのですが、せっかく全品300円の日ですから、そういう普段からお安めな本は今回はスルーしました。
貧乏性と笑われるかもしれませんが、おかげで普段は「どうしよう、欲しいけどちょっと高いかな……」と思うような本が入手できたので、良しとしましょう。
面白かったのが、本棚の中に一段、こけしがずらっと並んで売られていたこと。
「なぜ古本市でこけし?」と一瞬思いましたが、古本屋というのは本だけを売っているわけではないんですよね。
CDやDVDはもちろん、玩具やフィギュア、こけしのような民芸品まで、意外と手広く扱っていることがあります。
言ってみれば、古本屋とは単純に「古本」を売るだけでなく、「文化」を売っているお店なのかもしれませんね。
そんなことを思いながらこけしを眺めていたら、少し欲しくなってきてしまいました。
値段も数百円で、けっこうお手頃だったので。
しばらく悩みましたが、最終的には断念。
ただでさえ物が溢れている狭い我が家に、わざわざ物を増やすわけにはいきません。
買ったはいいけれど、どこかに置きっぱなしで放置、ということになってしまっては、こけしもかわいそうです。
大事に可愛がってくれる人の手元に行くのが、こけしにとっても幸せでしょう。
本音を言えば、ここでうっかり1つ手に入れてしまったら、こけしのコレクションも始めてしまいそうで……。
そうなってしまっては、お金も場所もいくらあっても足りませんから。
同じ理由でフィギュアやプラモデルにも手は出さないようにしています。
興味はめちゃくちゃあるんですけどね……。
「実家の庭から石油が出て大金持ちになった!」
そんな奇跡でも起こらない限り、コレクションは古本だけに留めておくことにします。