筆算の横線を定規で引かないとダメ……そんな教師に出会わなかった幸せ
ネットニュースを眺めていて見つけたニュースですが。
「筆算は定規を使わないとバツ?」というものがありました。
夏休みの算数の宿題で、筆算の横線を定規で書かなかったために、担任からすべて書き直しを命じられた、という小学生の話でした。
別にそういうルールが国によって決められた、というわけではなく、その担任教師の「独自ルール」のようです。
ならまだいいか……とも思ったんですが、こんな面倒なことを言う担任に当たった生徒はたまったものではありませんね。
後に担任が変わって、その担任が「定規を使うな」という人だったらどうするのでしょうか。
担任の主義主張に振り回される、子供たちがかわいそうです。
もちろん、日本には数多くの先生がいますし、こういう面倒くさい教師はごく一握りではあると思います。
しかし、一度しかない学校生活が、面倒くさい教師のせいでつまらないものになってしまう、というのは残念ですよね。
私は幸いにも、こういう教師に出会うことはありませんでした。
本当に良かったと思います。
たぶん性格的に、意味のわからないことを言っているな、と反発を覚えつつも反論もできず、イライラしてしまっていたでしょうから。
他にも、文章題で「3個のリンゴが入った箱が5箱あります。リンゴは全部でいくつでしょう」という問題があったとします。
このとき、もしまだ掛け算を習っていない子が「3×5=15」と答えるとバツになるらしいです。
理由は「まだ掛け算を習っていないから」。
いや、まだ習っていない計算方式を使えるんだから、褒めるべきでは、と思うのですが「まだ習っていない子供たちがかわいそう」という理由で、掛け算を習うまでは知っていても使うことは許されないとか。
掛け算を習ってからも、式を「5×3=15」としてしまうとダメ。
文章中に先に出てきた数字を、式にも先に書かなければいけないらしいのです。
うーん、こんな「どうしようもなくくだらない」ルール、私は出会ってこなかったですけどねぇ。
最終的に答えがあってればいいんじゃない?と思ってしまいます。
算数から離れますが、以前こんな話を聞いたことがあります。
中国にある「遼東半島」。
その理由が「カタカナで『リヤオトン半島』と書かなければならない」からだと。
さらに「他の子が『リャオトン半島』と書いたらバツ」(小さな「ャ」ではなく「ヤ」が正しいから)という話も。
さらにさらに、翌年になったら「リヤオトン半島」ではなく「リアオトン半島」が正しいと指導された、と。
もう笑い話みたいですが、生徒にとっては「もう勉強するの、嫌だ!」となる可能性もある迷惑な話ですよね。
こういう「なんかおかしいんじゃない?」という教育には、やはり「なんかおかしいんじゃない?」という意見が数多く寄せられています。
そう、一般的に考えて、筆算の横線を定規で引かなければならないとか、そういう独自ルールは「なんかおかしい」のです。
しかし、そういう教育を行う教師にとって、それは「なんかおかしい」ことではなく「絶対的に正しい」教育法なんですよね。
だから「おかしい」と言われても、何がおかしいのかわからないのかもしれません。
そういう教師に当たらないことを願わざるを得ない学校教育の現場、「人生はギャンブルである」と身をもって教えているのでしょうかねぇ。