知識があるかないかで言ったら、あった方がいろいろ楽しいのではないかと思った
昨日は風邪を引いてなんとも情けないブログを書いてしまいました。
しかし、ゆっくり寝た&特製焼きそばBAGOOOONのおかげか、本日はだいぶ楽になりました。
まだちょっと鼻水と咳が出ますが、熱もないですし、このままなら明日には完全体に戻れそうです。
ご心配いただいた方々、ありがとうございました。
そうは言ってもまだ本調子ではないので、本日も家に引きこもっていました。
作業もある程度落ち着いたので、昔録画してまだ見ていなかった映画を見ることに。
タイトルは「地球防衛未亡人」。
あの壇蜜さんが主役を演じ、あの「いかレスラー」「えびボクサー」「かにゴールキーパー」で知られる川崎実監督がメガホンを取った作品です。
すべてにおいてヤバい感じしかしません。
まあ、普通に見たら酷い映画でしたよ。
壇蜜さんをはじめとして、出演陣の微妙な演技。
唐突に盛り込まれる政治ネタ。
特に意味もなく出てくる巨大ヒーロー「電エース」。
わけがわからないB級映画、という評価を下されてもおかしくありません。
しかし、見る人によっては、非常に楽しめる映画へと変貌するのです。
例えば出演者の微妙とも思える演技は昭和の特撮番組のオマージュですし、「電エース」が川崎監督のライフワークみたいな作品だ、と知っていればまた違った見方ができます。
政治ネタなんか、ちょっとニュースを見ていれば何をネタにしているのかピンとくるので、わかりやすいレベルでしょう。
そもそも、防衛軍の長官役として森次晃嗣さんがキャスティングされているのですが、この方は「ウルトラセブン」で主役の「モロボシ・ダン」を演じた役者さんです。
森次さんに「ダン!」と言わせたいために壇蜜さんをキャスティングしたのでは?という疑惑すら生まれてきます(壇蜜さんの役名は天野ダンなので、みんなから「ダン」と呼ばれています)。
さらにきくち英一さん(帰ってきたウルトラマンの中の人)や古谷敏さん(ウルトラマンの中の人&ウルトラセブンのアマギ隊員役)が出演していたり、と「わかる人にはわかる」演出が盛りだくさんです。
ただ、逆に言えば「わからない人にはまったくわからない」んですよね。
私も見た時には気付かず、後で他の人のブログなどで知ったパロディ要素もあります。
その時思ったのが、あらかじめパロディの元ネタの知識がある人は、ない人よりも映画をより一層楽しめるんだろうな、ということでした。
先日私が見に行った「くらやみ祭の小川さん」という府中市を舞台にした映画ですが、私のような府中市を良く知らない人間よりも、府中について良く知っている人間の方が明らかに楽しめる映画であったはずです。
現に、「あら、あそこだわ」と囁いていたお婆ちゃんズは、明らかに楽しそうでした。
それと同じことです。
こういうことを言うと、「マニアにしかわからないようなネタを入れた映画はダメだ」とか言う人が出てきますが、それは違うだろうと思います。
元ネタなんかわからなくても、それはそれとして作品を楽しめばいいんじゃないの、と思います。
見ていて「何か元ネタでもあるのかな?」と思ったら、後で調べてみればいいだけの話です。
知らなかった知識を増やす、いい機会ではないですか。
逆に「元ネタもわからないの?」みたいなことを言い出す奴も出てくるかもしれません。
それもそれで違うだろう、と思います。
別に元ネタがわかるから、と言って偉くもなんともありません。
たまたま知っていたに過ぎないいのですから、そんなことでマウントを取ろうとするな、と思います。
タイトルで「知識があった方がよいのではないか」的なことを言っていますが、知識がある人間が偉い、とは私はまったく思っていません。
ただ、いろいろな知識を持っていた方が、何に関しても楽しめるのではないか、と思っただけです。
知識がないなら学べばいいのですから、知識がないことは恥ずかしいことではありません。
ただ、知識がないうえに学ぼうともしない、というのはいかがなものか、とは思います。
人間、知的好奇心、知識欲を失ったら、後はダラダラ生きていくしかありませんから。
それはつまらない人生なのではないでしょうか、ね。