zatubunsya’s blog

アラフォーオヤジが何か考えたことを考えたままに書き連ねさせていただいております。

東京の屋台でラーメンを食べる思い出はもう作れなくなる寸前らしい

東京で「ラーメン屋台」が消える寸前、というニュースを目にしました。

どうも2015年以降、都条例による路上販売の規制が強化され、新たに屋台でラーメン屋を営業するのは難しいらしく。

だから、現在現役で屋台を営業している人たちが引退したら、もうそれで東京のラーメン屋台文化は終わりだ、という話のようです。

 

そもそも路上で屋台を営業するには、保健所の「移動飲食許可証」と警視庁の「道路使用許可症」の取得が必要です。

しかし、「移動飲食許可証」はともかく、「道路使用許可証」は縁日の屋台のような移動しない場合以外は、許可が取れないとのこと。

実際のところ、毎日移動して商売をするラーメン屋台が毎日違った道路の使用許可を取る、などということは不可能なわけでして。

リヤカーであれば「行商」とみなされ、道路使用許可は不要ではあったのですが、その裏技が都条例の規制強化によって使えなくなった、ということらしいですね。

 

なんとなく寂しいな、という気はしなくもないのですが。

でも、そういう私だって、屋台でラーメンを食べた経験など数えるほどしかありません。

大学生の頃、バイトしていた古本屋からの帰り道にたまたま見掛けた屋台で店長に奢ってもらった思い出と、若手会社員だった頃、飲み会の帰りに某業界の大先輩をタクシー乗り場まで送っていく途中に奢ってもらった思い出、はっきり覚えているのはそれくらいでしょうか。

 

「こいつ、いつも奢ってもらってるな」と思ったそこのあなた、あなたの感想は正しいです。

誘われて奢ってでももらえない限り、わざわざ屋台でラーメンを食べようとはあまり思わなかった、ということですね。

そもそも、ここ数年屋台のラーメン屋を見掛けたことすらないですし。

そんな私が「なんとなく寂しい」とか言っても、真のラーメン屋台好きの方からすれば「ちゃんちゃらおかしい」というものでしょう。

 

でも冬の時期、特にお酒を飲んだ後に寒さの中を震えながら歩いていて見掛けた屋台で食べたラーメンは結構美味しかったんですよね。

メニューは昔ながらの醤油味のラーメンとチャーシューメンと缶ビールくらい。

缶ビールを缶から直接飲みながら、ラーメンを啜って、ちょっと温まってからまた寒い中を歩きだす……。

ラーメンの味がどうこうと言うより、そのシチュエーションが楽しかったわけです。

そんな思い出がもう作れなくなるのか……と思うと、またもう一度味わってみたい、とも思います。

 

とは言っても、今はラーメン屋も夜遅くまで営業しているお店が山ほどありますし。

飲んだ後でラーメンが食べたくなったらそういうお店に入ればいいわけで、そういう意味でも屋台のラーメン屋はもう時代に合わなくなってしまったのかもしれません。

 

それにアラフォーになりますと、もう飲んだ後にラーメンとか食べられなくなってきたんですよね。

最近のラーメン屋のラーメンは、結構凝っているものが多くて美味しいのは確かなのですが、私の弱りつつある胃腸には重いんですよ。

スープを一口飲んだらもう満足、お腹いっぱいという感じです。

あっさりめの醤油ラーメンとかならまだいけると思いますが、そういうラーメンを出すお店自体を探すのが意外と大変なこともあります。

 

中性脂肪の数値が高い人間ですから、それはそれで体のためにはいいんでしょうけど。

でも、飲み仲間の中には私より年上にも関わらず、普通に飲んだ後ラーメンをガンガン食べてる人もいますしね。

まあ、個人にもよるんでしょうが、私は飲んだ後のラーメンを気にするより、そもそも日常の健康管理に気を使ったほうがいいのかもしれません。

 

「ラーメン屋台がなくなるのが寂しい」という話だったはずが、なんだか「自分の不健康さが寂しい」という話になってしまいました。

でもアラフォーオヤジらしくてこれもまた良し。