電球を交換するのが苦手すぎる
切れた電球を交換するのが苦手です。
だから、自宅の電球が切れても、可能な限り交換作業は避けて生きています。
洗面台の電球から光が失われ、その後トイレの電球が暗黒面に堕ちてからも、まだ風呂場の電球が生きているから大丈夫……と放置してきました。
構造上、風呂場の電気を点けてすべてのドアを開けておけば、ギリギリその光が洗面台にもトイレにも届くので。
しかし、しかしついに。
最後の希望であった風呂場の電球が切れました。
もう、我が家の水回りは暗闇です。
廊下の電気は洗面台はまだしも、さすがにトイレと風呂場の中には届きません。
防災用の懐中電灯を最大限に活用することも考えましたが、万が一の時のためのものをこのようなくだらない理由で使う、というのもいかがなものでしょうか。
まあ、電気が点かないというのはある意味、非常事態ではあるのですが。
考えた結果、諦めて交換することにしました。
まあ本来は考えるまでもないことなのでしょうけれど。
と言うか、普通は電球が切れたらその時点で交換するのでしょうけど。
近所のスーパーで安い電球を買ってきて、交換します。
カバーを外し、切れた電球をクルクルクルっと外して、新しい電球にクルクルクルっと付け替え、カバーを戻す、という単純な仕事です。
実際、ここまでは難なくこなしました。
そう、ここまでは私も全然平気で作業ができるのです。
私が「電球の交換が苦手」というのは、この後の段階。
実際に明かりを点けるのが怖いのです。
いや、なんか交換した電球って、不具合が出て爆発しそうな気がするんですよね。
で、電球の破片とかカバーの破片とかが全身に刺さって痛い思いをしそう、という妄想が止められないのです。
滅多に起こらないことだとは思いますが、なんだか不安なんですよね。
まあ、何かの病気の類でしょう。
ちょっと気になって「電球 爆発」で検索してみたら、私が思っていたよりそういう事故は実際に起こっているみたいでした。
調べなければ良かった……。
不安感が止まりません。
そんなわけで、めっちゃ顔とかをガードしながらスイッチを入れます。
明るくなりました。
そしてすぐに逃げます。
30分くらい点けっ放しにしておいて、大丈夫だったら爆発しない、というのが個人的なルールです。
今回は風呂場、洗面台、トイレ、すべて無事なようでした。
まだ本当に安心はできていないのですが、どこかで区切りを付けないと一生入れなくなってしまうので。
照明が復活してから思ったことは。
こんなに部屋って明るかったんだ……ということでした。
恐らく、電球を実用化したエジソンも、電球の明るさを感じた時は同じような気持ちを味わったのではないでしょうか。
いつも何の感慨も覚えず、文明の便利さを享受しているわけですが、不便な生活を体験してみると、文明のありがたさがより一層感じられるものなのかもしれません。
……まあ、全然オススメはしませんけどね。