橋沢進一プロデュース・木原浩勝アワー「口伝怪奇譚」鑑賞
昨日は久しぶりに下北沢。
本多劇場系列、小劇場「楽園」へと。
劇団「あぁルナティックシアター」元座長の橋沢進一さんがプロデュースする、木原浩勝アワー「口伝怪奇譚」のイベントを見に行ってきました。
木原浩勝さんは、中山市朗さんと共著の『新耳袋』で知られる、現代怪談語り手の第一人者です。
私は『新耳袋』が大好きで、続編とも言える『九十九怪談』もすべて読んでいる木原浩勝さんの大ファンなので、非常に楽しみでした。
舞台上にはプロデューサーの橋沢進一さん、木原浩勝さん、舞台役者で怪異物蒐集家の渡辺シヴヲさん、そして若手の舞台女優さん4名。
イベントでどのような怪談が語られたか、というのはこういったブログなどには書かないのが礼儀ですので、具体的には書きません。
ですが、「怪談」と聞いて一般的に想像されるような、「血塗れの幽霊が……」とか、そういった類のものではなかった、ということだけは明言しておきます。
そういったこけおどし的な怪談ではなく、単純に「不思議な話」、そして「人間社会そのものを根本から揺るがすような話」、そういったものに関わるような、骨の髄からゾクゾクするような話だった、とだけ言っておきましょう。
ちなみにこのイベント、毎年名前を変えながら開催されておりまして。
渡辺シヴヲさんの「怪異物コレクション」の公開も目玉の一つとなっています。
これまでも「雷竜」「猫人魚」「ヴォルパーティンガー」「ジェニー・ハニヴァー」など、「まさか!」と思うような怪異物を披露してくれました。
ここで一つ一つ詳細を記述することは止めておきますが、気になった方はちょっとGoogle先生に聞いてみてください。
このような生き物が実在していたとは、驚きですよね!
ミイラや剥製が残っているのですから、実在していたことに間違いはないのです!
……ないの、です(そう信じていた方が面白かろう、と思っている)!
そして今回の「渡辺シヴヲコレクション」は……。
なんと、昔話で有名な「分福茶釜」の剥製でした!
……いやー、まさか分福茶釜が実在していたとは、本当に驚きですよね!
ちゃんと、茶釜を背負っていましたよ。
いや、背負っていたと言うか、ちゃんと狸の本体と一体化していた、と言うか。
出来がとても良かった……いや、出来とか言っちゃダメですよね。
ああいう生き物が実在していて、死んで剥製となったのです、うん。
画像を貼ることは避けますが、気になった人はGoogle先生に(以下略)。
そんな感じで、実に不思議で、実に怖く、実に珍しく、実に楽しいイベントでした。
こちらの橋沢進一プロデュースイベント、昨日から2週間の間、毎日違った内容で開催されているそうです。
全体のタイトルは「宇宙一超絶技巧雑技団」。
お芝居や、あの人気バンド「犬神サアカス團」のライブ、小説家・京極夏彦先生を招いてのイベントなど、面白そうな催しが開催されているそうです。
一応URL貼っておきますね。
http://www.aalunatic.com/stage/191007uchu/main.html
興味を抱かれた方は、ぜひご覧になってみてください。