新宿・花園神社の酉の市で「見世物小屋」を覗いてきました
昨日、11月20日は新宿・花園神社の酉の市、二の酉の本祭でした。
今年は三の酉がありませんので、この日が最後。
それはつまり、花園神社の酉の市名物である「見世物小屋」が見られる今年最後のチャンス、ということです。
そこに行かない、という選択肢があるでしょうか。
いや、ない(反語)。
というわけで、行ってきました花園神社。
到着したのは夕方5時過ぎ。
人、人、人、人、人の波。
決して広いとは言えない参道にさまざまな屋台が立ち並び、設えられたテントの飲食スペースでお酒と共に屋台の食べ物を楽しむ人たちの声や、熊手を買った人への威勢の良い「手締め」の音がそこかしこから聞こえてきます。
少しは屋台を覗いてみようかな、とも思っていたのですが、あまりにも人が多くて断念しました。
人混みは苦手です。
そこで目的であった見世物小屋に直行することに。
見世物小屋の前では「今なら入れるよ!」という威勢の良い呼び込みの声と、小屋の中から漏れ聞こえてくる陽気でちょっとチープな音楽が気分を盛り上げてくれます。
非日常的な雰囲気に、ワクワクしながら小屋の中へ。
えー、こういうものの演目を詳細に語るのは野暮なので、小屋の前にあった看板の文言を抜粋します。
この看板が、またチープな感じでいい味出してるんですわ……。
「楽しいカッパ天国」
「年頃の女たちによる唄と躍りと手品」
「うたう!生首」
「貴方は人魚を見たことがあるか?」
この文言を見てワクワクしない、という方は、見世物小屋には向いていないので行かなくても良いと思います。
ちなみに私はとても楽しみました。
小屋の中には座席などはなく、全員立ち見です。
小屋の右手に入り口があり、左手が出口になっています。
数種類の演目を繰り返し行っているので、すべて見たら出口でお金を払って外に出ます。
「お代は見てのお帰り」という見世物小屋の呼び込み、そのままのシステムですね。
演目をすべて見て、20分~30分くらいだったでしょうか。
お代は大人800円です。
ここでしか見られないものが見られるのですから、決して高くはないでしょう。
お客さんは入り口から次から次へと入ってくるので、常に満員状態でした。
夕方から夜中まで、切れ目なく演じていると思うとちょっと感心します。
両親に連れられた小さい子供さんとかもいましたが、子供にこの見世物小屋の世界観が理解できるのでしょうか。
大人になった時、「あれはなんだったのだろう……」とか思い出すのでしょうか。
そう考えると、ちょっとうらやましいですね。
今年の演目は、明るいものが中心でした。
年によってはちょっとグロいものとかもあったりするのですが、私はそっち方面は苦手なので(でも見に行くんですけど)ありがたかったです。
その分、昔の見世物小屋で見られた「いかがわしさ」は減少していましたが。
「歌う生首」がその「いかがわしさ」を残していたでしょうか。
昔見た「ヘビ娘」なんて、もう見られないんでしょうかねぇ。
私にとって、この見世物小屋は年に一度のお楽しみなので、長く続いてほしいと思います。