自宅をイルミネーションで飾る心理が考えても考えても理解できない
もうすぐクリスマスですね。
個人的にはまったく縁のない行事ですが、駅に近付く度に商店街のスピーカーからクリスマスソングが流れてくるので、否応なしに意識させられています。
別に文句があるわけではありませんが。
そうそう、その商店街では毎年クリスマス時期にはクリスマスソングを流すのですが、数年前にスピーカーの調子が悪かったのか、えらいことになっていた時期がありました。
軽快なはずのクリスマスソングが、えらく間延びしたスローテンポの重低音として鳴り響いていたのです。
楽しいクリスマス、サンタが街にやってきた……ではなく、地獄の底から亡者たちが呻きながら復活してきた、みたいな。
古い伸びきったカセットテープを再生したら、音がめちゃくちゃ劣化して聞こえてきた時みたいな感じ、と言えばわかりやすいかなと思ったのですが、多分通用しない人のほうが多いのではないか、と思い直しました(でも書く)。
それはそれで。
我が家の近くに、毎年この時期になると自宅をイルミネーションで飾りつけているお宅があります。
窓際をちょっと飾りつける、という程度ではなく、屋根の上から電飾が垂れさがって、家全体を包むくらい気合いの入ったやつです。
もちろん庭には電飾でできたトナカイやサンタが。
最初は「はー、スゴイもんだな」と感心していましたが、今ではすっかり慣れて気にもしなくなりました。
近所の人たちも別に気にしている様子もありませんし、誰かがわざわざ見に来る、というものでもありません。
世の中にはド派手なイルミネーションで、わざわざ遠くから見物客が訪れる家、というものもあるらしいですが、そういう感じではないんですね。
では、なぜこの家の人は毎年イルミネーションで自宅を飾りつけているのだろう、そんな疑問が生まれてきたわけです。
まあ、別に他人のためでなくて自分のため、家族のためなんでしょうけど。
でも、イルミネーションって家の中から見えないじゃないですか。
「車が傷ついても運転している間は見えないから気にならない!」という意見もあるくらい、外を飾っても中の人からは見えないもののはずです。
自分たちから見えないもののために、なぜそんな努力を……?
あと、電気代はかからないのかとか、外があんなにピカピカしていて家の中は眩しくないのかとか、雨とか雪が降ったらショートしたりしないのかとか……。
まあ、いろいろと気になる点があるわけですよ。
自宅をイルミネーションで飾ることに対してのメリット、というものが見当たらないんですね。
あ、なんとなく泥棒とかは入り辛い気がするんで、それがメリットでしょうか。
そんな感じで、私には自宅をイルミネーションで飾る意味がわからないのですよ。
そもそも私はしがない賃貸アパート住まいですし、マイホームを手に入れた人の心理などわかるはずもないのですが。
でも、万が一私がマイホームを手に入れたとしても、やっぱりイルミネーションをやろうとは思わないだろうな、とは思います。
面倒くさいし。
うーん、まだ「自宅を光らせることでUFOと交信を図っている」みたいな理由があってくれたほうが面白いんですけどね。
でも、そのお宅に乗り込んでいって「なんでイルミネーションやってるんすか?」と聞けるような度胸は私にはありませんし。
人様のやることになんやかんや言わないのが、現代日本で賢く生きる術ですしね、うん。