ハンコを押すのが大変だから機械にハンコを押させるという発想はすごい
昨日の日記で「年末はバタバタしている」的なことを書きましたが。
年末でバタバタしていると、簡単な作業すらうっかり忘れてしまうことがあるようです
例えば、書類にハンコを押す、なんて単純作業すらも。
結構前の話ですが、某会社とお仕事をしたんですよ。
で、約束の期日になっても報酬の振込がないんで「まだですかね?」と聞いたら「上司がハンコを押してくれないんで振込ができない」と担当の方がおっしゃってまして。
「わかりました、じゃあ今からちょっと顔出しますね」
電話を即切ってそのままその会社へ。
着信何件かあったけど無視。
電車乗っていたんで、仕方ないでしょう。
で、会社着いたらそのままその上司の席へ。
「すみません報酬の支払いが滞っているのですがどういうことでしょうかお前がハンコ押さないから振込ができないと言っているのですがそれは本当でしょうかナメてるんですかそっちがそのつもりならこっちにも考えはありますよ」
ということを非常に丁寧な言葉遣いで伝えたところ、すぐに支払いますという言葉をいただき、実際翌日には振り込まれました。
やっぱり、誠意を持って話し合えばわかりあえるものですね。
まあ、その会社とはその後お付き合いはなくなりましたけど。
でもお金の部分でちゃんとしていない会社なんて、一緒に仕事するのは御免ですから。
いつか痛い目を見ることになる可能性が高いですし。
そんな感じで、日本では書類にハンコを押すことすら不可能なほど忙しい、ということがあるようなんですよ。
でも安心です、そんな人に向けて、全自動で書類に押印してくれるという機械が開発されたそうです。
書類を捲り、押印すべき場所を把握し、綺麗にハンコを押してくれる、という優れモノ。
こいつは一家に一台置いておかなければなりませんね!
まあ、「そんな機械を作るより、まずハンコという無駄なものを無くすべき」とか「機械が押したハンコに法的効力があるのか?」とか、いろいろな意見があるようですが。
と言うか、私も同じようなことを思うわけですが。
でも実際、いまだに「書類へのハンコリレー」が日常として存在している会社など山ほどあるわけです。
別に上司がハンコを押したからと言って、何かあった時に責任を取ってくれる訳でもないんですけどね。
そう考えると、ますます不思議な風習に思えてきます。
個人的には、こういうすごく無駄感があるハイテク機械は嫌いじゃありません。
昔「サザエさん」で話題になった「全自動卵割り機」に近いものを感じます。
アレが登場した時のネット上の盛り上がりはかなりのものがありましたね。
もう10年以上前になるのか……。
それにしても、ハンコを押すという作業が評判が悪いのは、単純作業すぎて面白くない、という理由があるのではないでしょうか。
あとあまりにもハンコを押すことの意味がない、ということもあるでしょう。
いっそのこと、書類にハンコは偉い人から平社員から誰もが押せるようにして、その書類によるプロジェクトが成功したらハンコを押した人にその利益からちょっとしたボーナスが出るようにするとか。
もちろん赤字が出たら押印した人に補填してもらいます。
このくらい射幸心を煽れば、みんなハンコを押したがるかもしれません。
「それはあまりにもギャンブル性が高すぎる」という会社には、癒しのハンコというものはどうでしょう。
ハンコを押す欄に「私が押しました」という一文と、笑顔の顔写真を入れておくのです。
社長、専務、常務、部長、課長……そんな人たちの笑顔が書類に入っていれば、きっと見た社員も暖かい気持ちになれることでしょう。
ハンコを押す人たちも、思わず笑顔になること間違いありません。
どうでしょう、会社員の皆さん、このアイデア、今なら無料で提供しますよ。
今度会議で提案してみてはいかがでしょうか。
本当なら私が提案したいのですが、残念ながら会社組織に所属していないものでして……。
いやー、本当に残念ですわ、うん。