zatubunsya’s blog

アラフォーオヤジが何か考えたことを考えたままに書き連ねさせていただいております。

コミケの思い出が私にもあった

8月9日から令和初のコミケが開催されています。
こう書くと私がコミケに興味があるみたいですが、決してそんなこともありません。

いや、正確には「興味はあるけれど行くほどではない」です。
アニメ、ゲーム、特撮好きのアラフォーオタクオヤジが、コミケに興味がないはずがないのです。
ただ、人混み嫌い、暑いの嫌い、疲れるの嫌いの三重苦を背負った人間なので、出掛けないというだけの話なのです。
偉そうに書くことではないとは思います。

そんな私ですが、この人生で2度だけ、コミケに参戦したことがあります。
あれは忘れもしない、大学3年生の頃の話。
某県某村(当時。現在は合併して市となりました)というド田舎から大学進学のために上京した私は、特にやりたいこともなく、将来のために努力するでもなく、ただ授業を受けバイトに明け暮れるという、昨今の意識高い大学生からすれば「人生の無駄遣い」と言われそうな生活を送っていました。

そんな怠惰なる生活を送っていたある日、友人から「コミケに行く」という話を聞きます。
その言葉を聞いた瞬間、私の口から「一緒に行きたい、連れていけ」という言葉が溢れ出していたのです。

今考えても、なぜそんなことを言ったのかその時の精神状態が定かではありません。
ただ、一生に一度くらいはコミケに行くのもいいだろう、と思ったのかもしれません。
または、テレビ東京が映らないという当時のオタクとしては大きなハンデを抱えた田舎者が、東京に出てきたという喜びを身体で確認したかったのかもしれません。
上京3年目にもなっていまさら喜びを確認するも何もないでしょうが。

そんなわけで友人と共にコミケに出かけた私でしたが、夏の暑さと人の多さに、入場前にすでにグロッキー気味。
「行きたいところがある」という友人に迷惑をかけることはできないので、入場早々に友人とは分かれて喫煙所に直行し、ボーっとしていました。

そう、一番の問題は、私には「コミケに行ってみたい」という思いだけしかなく、具体的に「コミケに行って何をする」という目標がなかったという点なのです。

同人誌を欲するわけでもなく、コスプレに興味があるわけでもなく、企業の限定アイテムを購入したいわけでもないただのオタク。
そんなオタクがコミケに行っても、何もすることがないのです。
ただでさえ人が多い「コミケ」という空間に、無駄にオタク1人分のスペースを増やして迷惑をかけるという愚行でしかないのです。

私の初コミケ体験は、「入場してから友人の『そろそろ帰るよ』の電話があるまで、ずっと喫煙所でボーっとしている」という結果に終わりました。
唯一覚えているのは、ルイージのコスプレをしている人を見て「あえてルイージか、渋いな」と思ったことだけです。

何か目標を持って動かないと、ただ時間を無為に消費するだけで終わる、という怖いお話でした。