少しずつ自炊できるようにしていきたいアラフォーオヤジの独り言
思い出してみれば、私の人生で自炊中心で生きていた時代、というものはほとんどありません。
一人暮らしを始めたばかりで、懐にも余裕のなかった大学生時代。
そして、ちょっと料理に興味が出てきて「やってみようか」と思った30代前半。
合わせても5年にも満たないでしょう。
しかも「自炊」と言っても、「肉を買ってきて焼く」とか「適当に買った具材を鍋に入れて煮る」とか、単純作業ばかりであまり凝ったものを作っていたわけではありません。
「とりあえず、口に入ってあまりにも不味くなければいいか」くらいの考えでした。
そのくらいの考え方では当然、自炊も長続きはしないもの。
結局、コンビニ弁当とか、スーパーのお惣菜とか、外食とかが中心となっていってしまいました。
なんだかんだ言って、やはり自炊するより買ってきてしまった方が楽なんですよね。
自分で料理して、食べて、後片付けして……その時間の確保も、簡単ではありませんでしたから。
疲れて帰宅した時、「さあ、今から料理するか」という気持ちには到底なりませんでした。
すぐに口にできるものを買ってきて、食べて、寝る。
そんな生活を長く続けてきたわけです。
外食や出来合いのものを買ってくることを、否定はできません。
お金的には確かに自炊の方がかからないかもしれませんが、調理や後片付けの時間をお金で買っている、ということでしょう。
人それぞれのライフスタイルの差、というものでしょう。
私ははてなブログで、読んでみて少しでも興味のありそうなブログはすぐ読者登録させていただくのですが、その中には料理に関するブログも数多くあります。
その日の食事ですとか、創作料理など、ご自分でさまざまな料理を作ってアップされている方々のブログを読むと、常に「すごいなー」という思いでいっぱいになります。
特に、ご家族のために作られた食事、おかずも5~6品あって、量も多くて、栄養のバランスも考えられていて……そんな食事の様子を見ると、本当に感心します。
しかし、よく考えてみれば、実家にいる時は母親が毎日、同じことをしてくれていたわけですよね。
今更ですが、母親に対する感謝の念が湧いてきます。
離れてみて初めてわかる両親のありがたさ、というやつです。
そんな感じで、私も「ちょっと料理してみるか」という気持ちが再び出てきたのです。
幸いにも、今は以前のように仕事が忙しい身体でもありません。
ならば、その時間をちょっと料理の方に使ってみてもいいのではないか、と。
とりあえず台所へ行き、長らく放置してあった鍋や包丁などを洗いました。
そして近所のスーパーへ出掛け、食材を買います。
料理をする方々は「何の料理を作るか」を決めてから食材を買っていくのでしょうが、私はとてもではありませんが、そのレベルには達していません。
「とりあえず、煮る」
心にあるのは、それだけです。
もやしとか豆腐とか豚肉とか、安くて美味しそうなものを買い物カゴに放り込んでいきます。
そしてふと気付きました。
「味付けをどうしようか」
長らく自炊していなかったので、家には調味料などありません。
「お鍋のスープ」的なものを買おうかとも思いましたが、毎回毎回それを買うのもなんだかな、という感じです。
美味しいのでしょうし、間違いはないのでしょうが、もっと気楽に使えそうなものがありがたい。
となると、答えは一つ。
「めんつゆだな」
めんつゆで煮れば、大体美味しい。
私の乏しい料理経験の中で学んだ、数少ない事実です。
味の調整も楽ですしね。
そんな感じで「とりあえず、煮る」から「とりあえず、めんつゆで煮る」にレベルアップした私は、ここ数日家で「小腹が減ったら、あるものをめんつゆで煮る」生活を始めています。
さすがにちょっと飽きてきたので、先日は唐辛子を入れてみたらピリ辛になって良い感じでした。
いや、ベースはめんつゆなんですけどね。
ちょっとだけ後悔しているのは、「お得だから」という理由で大容量のめんつゆを買ってきてしまったこと。
使い切る前に悪くなってしまってはもったいないですし、しばらくはめんつゆ生活が続きそうです。
使い切る頃には、めんつゆ以外の味付けも学んでバリエーションを増やしたいな、と考えています。
「とりあえず、煮る」は続きそうですし、次は「味噌だな」と思って大容量の味噌を買ってしまい、同じことを繰り返す可能性もあるのが恐ろしいですが。