令和元年大相撲九州場所の感想
日曜日に「何もしない」と心に決めたので、大相撲九州場所の千秋楽を見たのは昨日月曜日でした。
まあ、優勝は14日目にすでに決まっていましたし、正直他に見るべきものもなかったので、見なくてもいいくらいに思っていましたが。
一応、一年の締めですからね、見ておくのが礼儀、というものでしょう。
そんなわけで、九州場所の感想を。
正直言って、期待外れな感じがすごかったです。
あんまり面白くなかった。
白鵬が優勝するのは、まあ良いとして。
鶴竜が初日に突然休場してしまったのも、まあ仕方ないとして。
ちょっと他の上位陣がボロボロすぎたな、と。
貴景勝は9勝6敗でなんとか勝ち越したとは言え、優勝争いに絡んだわけでもなく、千秋楽の白鵬戦もまったく良いところなく。
豪栄道も初日に負けて休場。
カド番の高安は途中休場で大関陥落決定。
同じく関脇、前場所優勝の御嶽海は6勝9敗で三役を守ることすら難しく。
もうボロボロのボロボロです。
本来、優勝争いを見せて場所を盛り上げてくれないといけない上位陣が揃ってこの状態では、場所が盛り上がるはずがありません。
もちろん怪我などは仕方がないことではありますが、それでも相撲好きとしては残念、としか言いようがないわけで。
せめて来場所は頑張ってほしい、ということくらいしか言えませんね。
優勝争いをしてくれた小結・朝乃山と西前頭十枚目・正代がいなかったら、どうなっていたことか。
優勝争いと言っても二人とも11勝4敗ですから、「争った」と言えるほどでもないのですが……。
白鵬も優勝したと言っても、取り口が荒っぽすぎて、なんだか素直に祝福する気持ちになれませんでしたし。
個人的には張り手しようがエルボー紛いのかち上げをしようが、認められている以上あまり文句を言うつもりはないんですが……。
あまりにも力任せの取り口で、昔のような感心させてくれる相撲がほとんど見られなかったことは残念です。
「勝つための相撲で何が悪い」と考えているのかもしれませんが、それは裏を返せば「ああいう相撲でないと勝てなくなった」と言っているのと同様ですからねぇ。
テレビで見ていても、あまり盛り上がっている感じがなかったのが気になりました。
盛り上がりが感じられたのは炎鵬の取組と、松鳳山が出てきた時の手拍子くらいですかね。
私は手拍子とかあまり好きではないんですが、相撲自体で盛り上がらないのだから仕方ない、と思ってしまうくらいでした。
やっぱり、横綱・大関を脅かす若手の力士がどんどん上がってこないと、大相撲は盛り上がらないんですよね。
貴景勝と御嶽海がその有力候補と見られていたのですが、どうも足踏みしている感じがありますし。
朝乃山の年間最多勝が明るい話題かもしれませんが、55勝ではなんとも微妙です。
改めて、白鵬の86勝ってすごかったんだな、と。
なんだか苦言ばかりになってしまいましたが。
しかし今年は、全体的に低調な場所が多いように感じました。
来年はもう少し盛り上がりがあると良いな、と心の底から思います。