食べ放題バイキングへ行ってもそれほど食べられなくなった悲しみ
この三連休、台風で大変だった地方も多かったことと思います。
自然には勝てないとは言え、こう次から次へと台風がやってきては対応も難しいことでしょう。
被害を受けた方たちが一日も早く、日常生活に戻れることを願っています。
私の方は、この連休中は多少風が強かった程度で、雨もそれほど降らず、でした。
そこで、近くに住む叔母を誘ってお出掛けすることに。
上京して20年近く、ずっとお世話になっていた叔母夫婦なのですが、数年前に叔父が亡くなり、様子見も兼ねて数か月に一度顔を見せるようにしています。
お世話になったのですから、少しでもお返ししたいですからね。
今回は叔母の趣味である美術館に付き合った後、食べ放題のバイキングで食事をすることにしました。
そんなに大量に食べるような年齢でもないのですが、あまりかしこまったところよりも自分で好きなものを好きなだけ食べられるという気楽さがバイキングにはあります。
叔母が運転役を引き受けてくれるので、適当に料理を皿に盛って、ビールなんかも飲んじゃいます。
本当は若い私が運転役をするべきなのでしょうが、なにしろ「卒業検定以来、一度も運転していない」という究極のペーパードライバーなものでして。
運転免許証は、身分証としてしか使いません。
軽くお互いの近況報告や、お盆に実家に帰って知った親戚連中の現状報告などしながら、のんびりと過ごしました。
叔母はまだ仕事もしていますし、テニスサークルや俳句の会に所属していたりと、私よりよほど行動派なので、心配するようなこともないようです。
むしろ、私の方が現状を叔母に心配される始末。
苦笑いするしかありません。
それはともかく、バイキングです。
カニの足が山積みになっていたので、何本かいただきました。
めったに食べられるものではありませんので、食べられる時に食べておかないと、という貧乏性。
そこで私、自分の意外な特技に気付きました。
カニの足を剥くのが、妙に上手なのです。
一応、殻剥き用のハサミなどもあったのですが、関節のところで折って引っ張ると、面白いようにカニの身がするすると出てきます。
根本の太いところから、先端の細いところまで。
食べるよりも剥くのが面白くなるレベルです。
あ、もちろん全部食べましたけど。
まあ、バイキングで山積みになるカニの足ですからね。
冷凍もので、解凍された時に身が縮んで、その分引っ張って抜けやすくなっているんでしょうけど……。
そんなことを言うのも野暮ですから、楽しんで美味しく食べましたが。
あと、バイキングで緊張するのが、ローストビーフとかちょっと高級そうな料理はカウンターまで取りに行かなければならないところ。
カウンターにはシェフが控えていて、切り分けてくれるのですが……何度も取りに行くと「お、また来たのか」とか思われそうで。
揚げ物だとちょっと胃にもたれるので、ビールのつまみにはローストビーフくらいがちょうどいいんですけどね。
美味しいし、たくさん食べたいのだけれども、そう何度も取りに行けないというジレンマ。
ローストビーフも大皿に盛られて取り放題、というのが一番嬉しいのですが。
でも、カウンターでシェフに切り分けてもらう、というのも高級感の演出として必要でしょうしねぇ。
まあなんだかんだ言って、2皿は食べたのですが。
しかし、アラフォーになって、食べる量がガクンと減りました。
他のお客さんの子供が、皿に料理を盛って何度もお代わりしている姿を見ると、少しうらやましくなります。
年齢には勝てないなぁ、とポンポンのタヌキ腹を叩きながら、しみじみ思ったのでした。