USBメモリは便利だけれども紛失に注意したい
USBメモリって、便利ですよね。
小さくて持ち歩きしやすいですし、USBの差込口さえあれば基本的にどんなパソコンでも使えますし。
SDカードとかでもいいんですが、あれは読み取り用のリーダーも一緒に持ち歩かないと不安な面もあるので。
そう考えると、どんなパソコンにも差込口の一つくらいあるUSBメモリの方が便利、と言えましょう。
昔は容量も500MBとかで最大だったのですが、今ではGBどころかTBまで対応しているものもあるようで。
私の言う「昔」とは、もう十数年前の話だったりするのですが、それにしても便利になったものだな、と。
特にデジカメ画像とか動画データとか、昔に比べるとメチャクチャ重くなりましたから。
作業上でそれらを扱う人間としては、小さなUSBメモリにほとんどのものが入ってしまうのですから、楽になったものです。
ただ、私は作業をするときは、USBメモリは使いません。
データの受け渡しに使うこともありますが、受け取ったらデータはすぐにPC内か外付けHDに移し、USBメモリ内のデータは消してしまいます。
理由は簡単、万が一紛失した時が怖いからです。
この前、作業用のデータを知人から受け取る機会がありました。
ちょっとしたデータであればネット上のファイル受け渡しサービスを利用することもありますが、万が一流出したら非常に良くないデータだったため、念には念を、ということで直接受け渡しすることにしたのです。
都心の喫茶店で待ち合わせし、さっそくブツを受け取ろうとしました。
次の瞬間、カバンをまさぐっていた奴の口からとんでもない一言が飛び出したのです。
「あれ、どこに入れたっけ……?」
私も驚きましたが、奴の動揺はそれ以上でした。
USBメモリを紛失した、ということになったら、私はともかく奴は確実にメチャクチャ怒られるからです。
いや、怒られるだけで済んだらまだマシ、レベルの話なんですけどね。
必死でカバンの中を調べる奴と、何も言えずに発見されることを願う私。
幸いにもUSBメモリはすぐに見つかりました。
入れたと思っていたカバンの内ポケットではなく、底の方に紛れ込んでしまっていたようです。
思わず「あった!」と大声を挙げて店内の注目を浴びることになりましたが、万が一見つからなかったときのことを考えると些細なことです。
いや、次からは本当に、もう少し気を使って持ち運びしてもらいたいものです。
こういうことがあるので、私はUSBメモリにデータを入れっぱなしにして持ち歩くことはしたくないのです。
紛失したときのことを考えるとあまりにもリスクが高い、と言わざるを得ません。
ただ単に「データを紛失した」で終わらず、それまで積み上げてきた信頼関係とかが一気に崩れ去ることにもなりかねませんので。
実際今回の件で、私の奴に対する信頼度は地の底まで沈みましたし。
事前に「怖いから今回は飲まずに帰ろうな」と話すくらいに気を使っていたのに、実際の持ち運び方が適当すぎます。
すぐに見つかったから、まだ笑い話で済んでいますが……。
職場の機密データを入れたUSBメモリを紛失した、みたいなニュースを聞くと、他人事ではないな、と改めて思います。
気軽に扱えるからこそ、その取扱いには慎重にならないと。
「後悔先に立たず」と言いますし、本当に気を付けないといけませんよね。