「マニア」と呼ばれて怒るか喜ぶか
昨日は久々の一日完全オフ、でした。
別に私が多忙な毎日を送っている、というわけではありません。
ただ、なんだかんだで毎日ちょっとずつやらなければならないことがある、というだけなのです。
多分トータルで考えれば、大学生アルバイターの方が働いているのではないでしょうか。
そして稼いでいるのではないでしょうか。
まあ、そんな哀しい現実からは目を逸らしまして。
久々の一日完全オフ、ちょっとお出掛けでもするかな、と考えたのです。
出掛ける、と言っても大したことをするわけではありません。
ちょっと離れた街まで出て、美味いものでも食べて本屋に行くか、程度です。
本当は神田・神保町の青空古本市に出掛けたかったのですが……予算も心もとないし、精神的にもあまり遠出する気分ではなかったので諦めました。
神保町の古本市は、油断すると一回行っただけで5万円は飛んでいきます。
そして、軽くなった財布の重さの何千倍もの重さの本の山を抱えて帰らなければならなくなります。
……今思えば、宅配便で送ってもらえば楽だったんでしょうけども。
当時は「宅配便のお金があるなら、そのお金で古本を買いたい!」という考えの持ち主だったもので。
話を戻しましょう。
そんなわけで出掛けた先で中華ランチ(ちょっと贅沢に瓶ビール付き)を済ませ。
久し振りに本屋を覗きに行ったわけです。
特にほしい本があるわけではないので、全体をフラフラを見て回りました。
昔はこんな風に、用もないのに毎日本屋に通って背表紙を眺めていたのですが、今はリアル本屋に足を運ぶのは週に三度くらい、というところです。
いや、ただ単に自宅の最寄り駅周辺に新刊本を扱う書店がなくなってしまっただけなんですけどね。
出掛けた先で本屋を見掛けたら、特に用事はなくても入ってしまうんですよねぇ。
見て回っている途中、マンガのコーナーに差し掛かりました。
そう言えば、マンガもここしばらく買っていないな……。
そんなことを思いながら、棚を見て回っていたんです。
で、本屋の棚って、大体出版社別に分類されていますよね。
まあ、出している本はわからないけど、出版社は昔からあまり変わらないよな……と思いながら棚を見て回っていた時です。
「マニア向け」
突然そんな表示の棚に辿り着きました。
いや、一瞬目を疑いましたね。
なんで今まで出版社名だったのに、突然「マニア向け」になるのか……。
ちなみに「マニア向け」の横は「少年画報社」でした。
多分、あまり出版点数が多くない、または在庫点数があまりない出版社のマンガをまとめて置いてあるのでしょうが……。
いや、それにしてももう少し言い方ってものがないですかね?
「マニア向け」の表示を見た瞬間は、そう思いました。
そう思ったのですが。
よく考えたら、別に「マニア」って悪い意味ではないんですよね。
私みたいなアラフォー世代だと、「オタク」とか「マニア」って、あまり良い意味で使われてこなかったイメージがあるんですよ。
某連続誘拐殺人事件の影響とかで。
あと、よくテレビで見掛けたライターの「宅八郎」氏の影響も捨て難い。
でも今は、けっこうみんな気軽に「自分はオタクだ」とか名乗る時代なんですよね。
それがあまりにも普通になってしまっていて、あまり意識していませんでしたが。
「マニア」という言葉もそれと同様で、実は今では一種の誉め言葉のようになっているのではないでしょうか。
そう考えれば、書店の本棚の「マニア向け」という表示も、きっと良い意味なのだろうな、と思いました。
でも、一番最初に「マニア向け」という表示を見た時、つい「AVショップのエグイ奴が並んでいる棚かよ!」と思ってしまったことは否定できません。
いや、AVショップなんて行ったことがないので、「きっとそんな棚があるんだろうな」という想像ですけどね。
いやいや、マジで。