大丸梅田店における女性スタッフの「生理中バッジ」着用騒動について思うこと
Twitterを眺めていて、「大丸梅田店の女性スタッフが生理中バッジを着けている」という話題が流れてきました。
まあ、「なんだそれ」と思いますよね。
女性店員が生理中であることをわざわざなんで他人に示さなければならないのか。
そんなことを示されて、客はどうすればいいのか。
変な客が来たりしないのか。
一瞬でいろいろな疑問点が思い浮かびました。
こりゃ批判されるんじゃないのかな、と思ったら案の定。
否定的な意見のオンパレードでした。
「セクハラじゃないのか」「パワハラじゃないのか」「プライバシーの侵害だ」などなど。
そりゃそう言われるわ、という感じではあります。
そんな感じで批判するのは簡単なのですが、一応詳細について知らないといかん、と思いまして調べてみたところ。
大丸梅田店で、「女性のリズムに寄り添う」新売り場を作った、と。
生理日予測アプリ「ルナルナ」との協業である、と。
下着や生理用品、漢方やサプリ、女性向けプレジャーアイテム(簡単に言えばオトナのオモチャ)などを置いた売り場である、と。
「生理中バッジ」も、着けるか着けないかは店員の自主性に任せてある、と。
そもそも、この売り場自体が「女性向け」であり、「生理中バッジ」はこの売り場だけで行われているもの、ということですね。
これ、意外と大事なところです。
Twitterのつぶやきを見ると、「全売り場で生理中バッジを着用している」と誤解している人が多いので。
この売り場のコンセプトは「女性の性や生理について、女性同士でオープンに相談したり語ったりできる場所」ということ、なわけですね。
つまり男性客は最初から想定していないのでしょう。
実際、男性客はこの売り場にはなかなか入れないのではないかと思います。
女性向け下着売り場に堂々と入って、下着を物色するような男性はなかなかいないでしょう。
それと同じくらいの剛の者でなければ、この売り場に入って女性店員に声を掛けるなんてことはできないと思います。
まあ、「そんな男は絶対にいない」と言い切れないのが現代社会の怖いところですが。
「だから生理中バッジの着用には問題はない」とは言いません。
女性客だって、店員さんが生理中かどうかなど特に知りたいとは思わないでしょうし。
接客の流れでそういう話になる可能性はあるとしても、わざわざ最初からオープンにしていく必要はないと思います。
性や生理の悩みを語ってはならない、生理でどんなに体調が悪くても休むことができない、みたいな風潮はどうかと思いますが、「生理なんです!」とアピールすることもあるまい、と。
むしろ、大丸さんでは生理休暇についてどのように考えているのか、具体的には女性が問題なく、プライバシーに配慮する形で生理休暇の取得ができるのか、みたいな実際の取り組みをアピールするような形でなにかできなかったのかな、と思います。
いや、大丸さんがどんな取り組みをしているのかとか知りませんけど。
こういう売り場を作るくらいですから、そこらへんは万全ですよね?
そんな感じで、私の感想としては「こういう売り場を作るのは面白い取り組みだと思うけど、生理中バッジはちょっとやりすぎじゃないかな」くらいの感じで落ち着きました。
頭ごなしに否定もしませんが、積極的に肯定もしません。
日和見主義みたいですが、実際にそう思ったので仕方がありません。
それ以上に思ったのが、「おっさん的発想」みたいな意見が見られたこと。
なぜ発案者がおっさんだと決めつける。
ひょっとしたら女性の発案かもしれないじゃないですか。
確かに私も「おっさん臭い発想だな」とは思いましたけど。
これこそ「おっさん差別」じゃないですかね?とアラフォーオヤジとしては憤慨するわけです。
あ、でも大丸梅田店さんには、変な奴が来た時の対応策はしっかり練っておいていただきたいと思います。
世の中、私のような善良なおっさんばかりではありませんからね。
警備員さんの巡回をちょっと増やす、みたいなことでも意外と効果はありますので。
店員さんもお客さんも、安心して買い物できるスペースであることを願います。