東京AZARASHI団「空飛ぶカッパ」観劇
昨日は、新宿サンモールスタジオにて東京AZARASHI団「空飛ぶカッパ」を観劇してきました。
好きなんですよね、この劇団のお芝居。
純粋に笑えて、ちゃんとしっとり、しみじみさせてくれる場面もあって。
今回は、私の大好きな役者さんである渡辺シヴヲさんのお名前が、チラシの先頭に来ていることもあって、すごく期待して行きました。
お名前がチラシの先頭にある、ということはすなわち、メインということです。
東京AZARASHI団ではおなじみの役者さんである渡辺シヴヲさんですが、ここしばらくは舞台を脇から支えるバイプレイヤー的な役割が多かったので、そんな方がメインになったらどうなってしまうのだろう、というワクワクが抑えきれませんでした。
舞台は日曜までやっているので、細かいネタバレをすることはできませんが。
正直、期待以上に笑わせてもらいました。
シヴヲさんは当然、物語のメインとなる役割だったのですが、そんなことは関係なく、出てくるだけで面白いという……。
動くだけで面白い、しゃべるだけで面白い。
ネタバレではない範囲で言えば、ちょっとボケたお爺さん、という役だったのですが、もう何もしなくても、出てくるだけで面白いレベルでした。
物語のメインでありながら、話を進める狂言回し的な存在でもなく、ただただ自由に振る舞っている、という感じがまたスゴイ。
そして、そんな自由で面白いお爺さん、というキャラを崩さないまま、ちょっとホロッとさせられるようなシリアスなシーンも演じてくれるのですから、もうさすがとしか言いようがありません、。
そして、それを可能にしているのが、芝居を支えている周囲の役者さんたちなわけです。
そう考えると、実に完成度の高い舞台だったな、と改めて感心します。
約2時間の舞台でしたが、本当にあっという間に過ぎ去ってしまいました。
正直、もう一度見てみたいくらいです。
スケジュール的にもう一度行くのは難しいのですが、次回の公演もきっと見に行くと思います。
ドラマや映画では味わえない生の舞台の良さ、というものは存在すると思います。
小さめの劇場とは言っても、正直チケット代は貧乏オヤジの懐にはけっこうなダメージなのですが……。
朝ご飯、昼ご飯を数日抜いても、生の舞台を見ることはやめられそうにありません。
生の舞台の面白さを知ってしまった人間の業、みたいなものですかねぇ……。