「春の雪」とは言葉はキレイだけど寒くて辛いだけだった
昨日、起きたら雨が降っていました。
そして、異常に気温も低くて。
蒲団から出るのに一苦労でしたね。
でも寒いから、と言って家に籠っているわけにもいかず。
ちょっとやることもあったので外出して、用が済んでから喫茶店に入ってパソコンで作業していたのです。
ふと気付くと、窓の外の光景が雨から雪に変わっていました。
週の頭は妙に暖かくて「桜の花が開いた」なんて話もありましたが、それがどうしたことでしょう。
地球の気象とは、気まぐれなものですね。
まあ、暖かい喫茶店の中から見る雪は、それなりにキレイでもあり。
そう言えば今年はほとんど雪を見ていないから、たまにはいいかな、なんて考えていました。
暖かい店内から雪を眺めながら冷たいアイスコーヒーを飲む、なんてのもなかなか乙なものです。
よく「冬の寒い日に部屋の中をガンガン温めて、暑いくらいの中でアイスを食べるのが贅沢」なんてことを言いますが、それに通じるものがありますね。
そんなのんきなことを言っていられたのも、雪と言っても半分雨混じりのみぞれみたいなもので、積もる心配がなかったためです。
もし積もるようなことがあったら、電車なんかの運行が乱れたり、道路に積もった雪が凍ったりして面倒なことこの上ありませんからね。
東京は雪に弱いですから。
よく「東京はちょっと雪が積もっただけで大騒ぎ」なんて言われますが、それも仕方がないことなのです。
日常的に雪と戦わなければならない雪国と違って、東京に雪が積もることなんて、一年に多くても数回しかありません。
年に数回のために、大掛かりな雪対策なんてできないわけでして。
一度雪対策の設備を整えれば終わり、ではなく、使おうが使うまいが設置した設備には維持費なんかがかかってきますからねぇ。
まあ、だからと言って鉄道会社も何一つ対策をしていない、というわけではないようなのですが。
そもそも東京、特に首都圏は電車の運行ダイヤが過密すぎる、という問題があるんですよね。
過密すぎるダイヤでないと、大量に移動する人を運びきれないんです。
で、雪が降るといくら対策してあっても、通常通りの過密ダイヤでの運行はできません。
徐行運転とか運休とかで運行本数が純粋に減ります。
でも運ばなければならない人間の数は変わらない……ということで、人間が駅に群がって大騒ぎ、というニュースでお馴染みの光景が繰り広げられるわけです。
もう、これを解消するには「全部の線路に屋根を設置する」とか「全鉄道全区間を地下鉄化する」くらいのことをしないと無理でしょう。
でもそれは、あまりにも非現実的ですしねぇ。
……なんてことを調べたりしながら、ダラダラと作業を終わらせて。
いざ、雪がチラホラ舞う中、外に出たのはいいのですが。
……寒すぎます。
ちょっと笑っちゃうくらい寒すぎます。
あっと言う間に身体が芯まで冷え切ってしまいました。
アイスコーヒーを飲んで「乙なもんだな」とか言っていた自分が馬鹿みたいです。
「もうこれは、身体を内側から温めるしかない!」ということで、居酒屋で一杯ひっかけることにしました。
寒いからね、仕方がないよね。
なんか言い訳みたいに聞こえるかもしれませんが、それは気のせいですよ。
まあ、でも結局飲むのは黒ホッピーというね。
キンキンに冷えたジョッキにキンキンに冷えた焼酎とキンキンに冷えた黒ホッピーを注ぎ込んで、グーッと胃の中に流し込みます。
冷たくて美味しいです。
店の中は暖かいからね、仕方がないよね。
……アイスコーヒーの反省がまったく活かされていませんが。
でも、最終的にはアルコールのおかげでそれなりに身体は温まったと思います。
まあ、やっぱり寒くて、帰宅後すぐに蒲団の中に潜り込んだんですけどね……。