やっぱり宮崎駿監督ってすごいんだなと「ルパン三世」を見て改めて思った
先日、TOKYO MXで再放送していた『ルパン三世(第2シーズン)』が最終回を迎えまして。
全155話、懐かしさもあり、面白くもあり。
懐かしいと言っても、私は再放送でしか見たことがないのですが。
と言うか、本放送はちょうど私が生まれたくらいにやっていたんで、見られるはずもないんですよね。
私がアラフォーですから、この作品ももちろんアラフォーなわけです。
これだけ古い作品だと、現在のアニメを見慣れた目からは結構な違和感を感じたりすることが多いのですが……。
それでも楽しめたのが「ルパン三世」という作品です。
私の感性が、子供時代のまま止まっているせいかもしれませんが。
そんな中でも面白かった、と心から言える回が2回。
第145回『死の翼アルバトロス』と最終回の第155回『さらば愛しきルパンよ』です。
この2つの回の脚本・絵コンテ・演出を担当したのは「照樹務」氏……宮崎駿氏の変名、ということは有名かと思います。
今回、改めてこの2回を見て、宮崎駿監督ってすごいんだな、と改めて思った次第です。
脚本も面白いですが、何よりも演出が見ていて面白いんですよね。
スピード感に溢れたアクションシーンとか、どことなくコミカルなキャラの動きとか。
あと、出てくるメカがカッコいいんです、飛空艇とかロボットとか。
後に監督する『ルパン三世 カリオストロの城』はもちろんですが、『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』の原型と感じられる要素もたっぷり入っていまして。
「そりゃ、後に大ヒット映画を量産するわな」と改めて感心してしまいました。
そんな感じでとってもオススメなので、まだ見たことがないという方はぜひ一度見てください。
しかし、私個人としてはジブリ映画もすっかり見に行かなくなってしまったな、と。
最後に見たのは『千と千尋の神隠し』でしたから……これももう20年近く前の話になるのか……マジで?
そんなに昔の話だとは思わなかった……。
本当に人生、あっという間に過ぎていくものですね。
改めてまだ見ていないジブリ映画、見てみようかな……とも思いましたが、正直見そうにありません。
「金曜ロードショー」で放送していても見ないのに、わざわざDVDを借りに行く気になることが今後あるとは思えないからです。
何度か録画したのに、結局見ないまま消去したりしてますしね……。
あ、ジブリファンの方には木原浩勝さんの書いた『もう一つの「バルス」 -宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代-』と『ふたりのトトロ -宮崎駿と『となりのトトロ』の時代-』の2冊をオススメします。
制作進行としてこの2作品ができるまで、宮崎駿監督の一番側で見守っていた人間だからこそ書ける、知られざるスタジオジブリの様子や宮崎駿監督の姿が満載です。
作品について語っている本は山ほどありますが、それとはまったく違った視点からジブリの姿を知ることができますので、お好きな方はぜひご一読を。