zatubunsya’s blog

アラフォーオヤジが何か考えたことを考えたままに書き連ねさせていただいております。

「本音で話す」と言うけれど「本当に本音を伝えていいのか」と思わなくもない

「人と人とがわかりあうには、本音で話すことが重要」と聞きます。
まあそれは、一面の真実ではあるかもしれません。
本音をさらけ出さない人間に対しては「何か信用できない」とか「何を考えているのかわからない」というイメージが付くことがあるでしょう。

 

まあ、私のことなんですけどね。
私は自分が考えていることを表に出すのが、とても苦手です。
「下手なことを言ったら相手が不快になるのではないだろうか」「変なことを言って怒られるんじゃないだろうか」と考えてしまうことが多くて、自分の意見というものをなかなか言えない気質の持ち主なのです。

 

その結果、何か曖昧なことしか言えず、結果として「何を考えているのかわからない」と言われてしまうことがあるのです。

 

いや、会社の飲み会とかで「今日は無礼講だから、好きな事を言っていいんだぞ!」とか言われて、本当に好きな事を言ったら後日怒られる、みたいな笑い話があるじゃないですか。
その話を聞いて、外野は「馬鹿だな、本当の事を言うからだよ」と笑っていればいいですが、当事者にとってはたまったものではありませんよね。
自分がその当事者になりたくはないんですよ。

 

考えてもみてください、「本音で話してください」とか言われて「実はあなたの事、好きじゃないんですよ」とか言えます?
言えるとしたら、それは相当心の強い人間だと思うんです。
「好きじゃない」と言った人間とその後も以前と同様に付き合う、なんてことは私にはとてもじゃないですができそうにありません。
「言えるし、その後も同じように付き合えるよ」という方は、それはそれである意味「美徳」とも言えるかもしれませんので、それで良いと思います。

 

人の好き嫌いでなくても、仕事の上でもこういう事ってありますよね。
「いや、どう考えてもそりゃ無謀だろ」みたいな予測の元に仕事を進めようとする人とか「ちょっとこんな感じの予算とスケジュールなんですけども」と、「何だお前、私に時給50円くらいで仕事しろと言うのか」という無茶なことを言ってくる人とか。
……さすがに後者に対しては、私も「お前は何を言っているんだ」を何重にもオブラートに包んだ言い方で文句を言いますけどね。
前者の場合、私に被害が及ばなければスルーします。

 

まあ、このくらいわかりやすければ対応もしやすいんですが。
逆に「いや、これはどうなんだ……いけるのか、いけないのか?いけると言われればいける気もするし、ダメと言われたらダメな気もする」みたいな、微妙な提案をされたりすると、こちらも困るというものです。
「何だかいけそうな気がする~!」で笑えるエロ詩吟とは違うんですよ。

 

こういう時に「どう思う、正直に言ってみて」とか言われても、こっちも反応のしようがないんです。
しかもこういう場合、提案してきた本人も「いけるかな?いけないかな?」と態度がはっきりしていないことが多くて。
結果として「まあ、いっちょやってみっか」とドラゴンボールの主人公みたいな感じでやってみて、後日「やっぱりダメじゃねぇか、ぶっ殺すぞ!」とアイデンティティさんの物真似みたいなことになったりするんです。
……でも、こういう場合で進めた仕事が、結果としてうまくいく、ということも皆無ではないのがまた難しい問題ですよね。

 

「とりあえずやってみる」という行為は、悪いことではないんですよ。
この社会で成功する人のほとんどが、この「とりあえずやってみる」を実践する行動力の持ち主なわけですし。
そういう意味では、私なんかはこの行動力に欠ける部分が多すぎて、まず成功はしそうにない人間ですね。
細かいことを気にしすぎるのは、良くないんでしょうけど、こればっかりは性格ですからねぇ。

 

何だか「本音で話す」という、書き出した当初のテーマとは全然違う方向に話が進んでしまいましたが。
こういう行き当たりばったりな書き方をしているから「何を考えているのかわからない」と言われてしまうのかもしれません。
ちょっと反省。