「赤玉スイートワイン」を久し振りに飲みました
私は普段、ワインはあまり飲みません。
嫌いというわけではありません。
私はアルコール類でしたら、基本的になんだって飲む人間です。
ただ、ビール、日本酒、焼酎、ワインと飲む候補を挙げられたら、その優先順位が低いというだけの話です。
ざっくり順位付けをするならば、甲類焼酎(と言うかホッピー)>ビール>日本酒>乙類焼酎(芋焼酎ストレート&チェイサー)>ワイン、という感じでしょうか。
まあ、行ったお店によっても飲むお酒は変わってきます。
ワインがオススメの肉料理屋に行ったらワインを飲みますし、オーセンティックバーに行ったらカクテルを頼みます。
なので、先ほどの順位は本当にざっくりとしたものだと思ってくださいませ。
そんな私が、先日知人から「赤玉スイートワイン」を瓶でいただきました。
いただいた以上は、飲まなければなりますまい。
というわけで、数年ぶり(下手すると十数年ぶり)に飲んでみました。
飲んで一番最初に出てきた感想は「こんなに甘かったっけ?」でした。
いや、甘いことは知っていたんです。
昔とは言え、飲んだことはありますし、そもそも名前が「赤玉スイートワイン」ですし。
でも、思い出の中の「赤玉スイートワイン」よりだいぶ甘い感じがしたんですよね。
おそらく、30歳を過ぎてからほとんど甘いお酒を飲まなくなった、ということが影響しているのかもしれません。
昔は「カルピスサワー」とか「ぶどうサワー」とか、お金がないときに安いサワー類を飲んでいたので、甘いお酒に慣れていたのでしょう。
いや、今だってお金がないのは同じなんですけどね。
一応おつまみとして、チーズや生ハムなんかを用意していたのですが、「赤玉スイートワイン」の甘さと微妙に合わない気がして。
「ワインだから」という安易な理由でおつまみを選んだのが良くなかったのかもしれません。
まあ、「微妙かな」と思いながらもチーズと生ハムをおつまみにして一瓶飲み干してしまったんですが。
私は決してグルメではありませんので。
しかし個人的には「赤玉スイートワイン」という呼び方よりは「赤玉ポートワイン」の方がしっくりくるんですよね。
森見登美彦さんの小説が好きなもので。
なぜ「赤玉ポートワイン」が「赤玉スイートワイン」に変わってしまったのかと言うと、「ポルトガルのワインでもないのにポートワインを名乗るな」とポルトガル政府から抗議が来たから、とのことです。
ポートワインとはそもそも「ポルトガルの港町、ポルトから積み出されるポルトガル産ワインの名称」ですから。
言われてみればその通り、という気がしますね。
昔「ソープランド」が「トルコ風呂」と名乗っていて、トルコ人留学生からの抗議で名称変更したのと同じことでしょうか(突然のアダルト豆知識)。
今度はおつまみももう少し考えて「赤玉スイートワイン」を改めて飲んでみようかと思います。
個人的には、ちょっと塩気のあるパンとか、ポテトチップスとかがイケるんじゃないか、と。
まあ、私が自分で「赤玉スイートワインでも飲むか」という気持ちになって購入する機会が次いつ訪れるか、わかりませんが。
ちなみに私が一番気に入っていた甘いお酒は、「キンミヤ焼酎の梅酒割り」です。
「梅シロップ割り」バージョンも見かけますが、個人的には「梅酒割り」一択。
「強いお酒を強いお酒で割る」という、いかにもダメな感じが気に入っています。
まあ、これはオススメしませんが。
小さなグラス一杯でフラフラ、二杯で泥酔、三杯で……というレベルのヤバい奴です。
特に私が好んで飲んでいたのは、キンミヤ焼酎も梅酒も凍らせたバージョン。
冷たさと梅酒の甘さでちょっと飲みやすく、「シャーベットみたい!」と阿呆みたいにはしゃいでいたのですが……。
よく考えてみたら、いや考えてみなくても焼酎と梅酒をストレートで飲んでいるのと同じことですからね。
そりゃ、酔っ払いますわ。
前後不覚になって、どっかの車庫に潜り込んで朝を迎えた思い出があります。
下手すれば不法侵入で通報されていただろうしなぁ……。
若気の至りとは言え、恐ろしいものです。
最近はそんな飲み方は絶対しないようにしていますが。
人はこうやって大人になっていくのですね。