「100日後に死ぬワニ」完結からの炎上について
ここしばらくいろいろなことがあって、ブログに触れることもできませんでしたよ。
急に決まった知人の引っ越しを手伝ったり、ほぼ天涯孤独な友人が急死してしまっていろいろ後始末を手伝ったりしていたんですけどね。
まあ、人生いろいろありますわ。
で、久々に最近の出来事についていろいろ調べたりしていたんですけど。
なんか「100日後に死ぬワニ」が完結して、そして炎上している、と。
完結してすぐに書籍化だの映画化だの、そういった商売っ気のあるツイートをしたことで人々の反感を買っている、と。
正直、私は「100日後に死ぬワニ」、存在は知っていましたが全然読んでいないので、内容については良く知りません。
たぶん、ワニは死んだんでしょうね、そういうタイトルですから。
その程度の認識です。
そんな感じですから、なんか商売っ気を出したことに対する批判かな、と最初は思ったのですが、実はそうではないようでして。
なんか、「完結してすぐに商売的なツイートをされると余韻がなくなる」とか、「死を題材にした作品で金儲け感を出されるとちょっと……」とか。
いかにも自分を正当化する人たちが好きそうな理由が並べられていましたね。
あ、こういう言い方をしていることでわかると思いますが、私は批判している人のことを「頭がちょっとアレ」だと思っています。
いろいろな芸能人がこの問題についてワイドショーとかでコメントしているらしいですが、でもそのほとんどが「金儲けして何が悪いの」的なコメントらしく。
「そういうことを言っているんじゃない」と批判派からは言われてしまっているようなのですが。
私はそもそも批判している人に対して「創作物と現実の区別がしっかりついていないだけじゃないの?」としか思えないんですよね。
創作物の中でワニは死にました。
それを悲しんだり、余韻に浸ることは別にいいでしょう。
でも、現実世界でそれが商売になりました、作品が台無し、というのは違うだろ、と。
作品は作品、現実は現実。
「感動的な話だったね」ということと「書籍化映画化etc…」は切り離して考えればいいんじゃないのかね、と。
多分、創作活動をしたことがある人としたことがない人でこの辺の感覚は違うと思います。
創作する人にとって、作品はあくまでも作品として完結するものであって、現実世界に影響は及ぼしません。
それは「100日後に死ぬワニ」の作者が、完結直後に普通に広報活動をしたことからも想像がつくのではないでしょうか。
作者にとって、最終話をアップした時点で物語は完結したのです。
物語と現実世界は違うものですから、いくらだって宣伝活動をするのです。
ただ、創作物と現実世界の区別がはっきりつけられない人にとっては、その切り替えができないのです。
作品世界と現実世界は完全に陸続きですから、完結直後に商売っ気がある展開になったら「作品の世界が壊された!」と感じてしまうわけですね。
そんなことを考えて、今回の騒動は意外と面白いものだな、と感じた次第です。
まあ、ネット上では批難されまくりですが、結局完結後に売り出されたグッズとかは売れているようなので。
ネット上の批判意見なんて、結局その程度のものだろうな、と改めて確認できたのも面白かったですね。